アオがせっかくしゃがんだのに、
ソラはその背中に乗ろうとしません。
「馬の背中はコワイもん。」
「いつも牛には乗ってるのに。」
「だって・・・。」
「ボクを信じて。」
ソラは、2人がお友達だったことを思い出しました。
「わかった!乗せて!」
決心すると、お母さん牛よりも
今はずっと低くなっているアオの背中に、
ピョンと飛び乗りました。
「よし、じゃあ出発だ。」
「どこに行くの?」
アオは、だまってニコニコするばかりです。
「もう、もったいぶらないの!」
「えへへ・・・」
イラスト:(C)'あ'
ソラは、あきらめて聞くのをやめました。
アオの背中はお母さん牛よりも高く、
思ったほど揺れません。
もしかしたらアオが気をつかっているのかもしれません。
「さぁ着いた。ここだよ。」
アオがとまったのは、牧場にある小高い丘の頂上でした。
ソラは、あんまり遠いので今まで来たことがなかった場所です。
「ここはお空がいっぱい見えるんだよ。」
アオの言うとおりでした。
丘陵地にひろがった牧場の緑と、
いく本かの樹木以外は青空しか見えません。
「ぼくはここが大好きなんだ。」
アオが背中のソラを見やると、
ソラがたてがみにその顔を埋めていました。
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